にけニッキ

ねこの14日間

オレンジ道路橋

高校時代の帰り道、急な坂を乗り越えると大きな道路橋が在った。
田舎では23時に走っている自動車は滅多に居ない為、いつも1人で橋を渡っていた。

急な坂を乗り越え、一息着くと真っ直ぐ伸びる道路橋が視界に広がる。

アスファルトと車線を照らすのはオレンジ色の光、橋の入り口から終わりまでびっしり並ぶ電灯。
あまりの数に私までオレンジ色に染まってしまう。

その光の中を全速力で駆け抜けるのがとても気持ちが良かった。

ふと、右を向けば川があるはずだが、今は底の見えない暗闇が広がる。
もう少し奥へ目を伸ばすと、私の街がほんのり光っていた。

今からあそこへ帰っていくんだ。と何だか嬉しい気持ちでいっぱいになりますます車輪の速度が上がる。

歩道・自転車用の道を走りながらチラリと左を見てはうずうずした。
誰も居ない大きなアスファルトの真ん中を一度で良いから走ってみたい。
いつかいつかと思いながら、私は高校を卒業し、あの道を自転車で夜に走る事は無くなった。

いつかまた、あの道路橋を自転車で走る事があるのだろうか。

 

スピッツ 小さな生き物ライブレポート

SPITZ JAMBOREE TOUR 2013〜2014 小さな生き物
2014/01/31 (金) 18:30 開演 NHKホール 

スピッツライブ!席は2階R18列とあまり良い席とは言えないがステージに置いてある、小さな生き物のパッケージとPVに使われているグライダーの模型を見て嬉しくなった。
開演まで恋人とライブ会場の種類について雑談。武道館ってアリーナ?こういう(NHKホール)とどう違うの?など(実はこの話が今後大きく関わってくる。)

以下、セットリスト

1.小さな生き物
2.けもの道
3.三日月ロック その3
4.潮騒ちゃん
5.名前をつけてやる
6.スピカ
7.オパビニア
8.ロビンソン
9.ランプ
10.さらさら
11.恋は夕暮れ
12.エンドロールには早すぎる
13.りありてぃ
14.君が思い出になる前に
15.Y
16.未来コオロギ
17.僕はきっと旅に出る
18.野生のポルカ
19.8823
20.エスカルゴ
21.運命の人
--------アンコール------
22.放浪カモメはどこまでも
23.スターゲイザー
24.ヒバリのこころ

以下、曲ごとの感想。

1.小さな生き物〜2.けもの道
「まーけないよ 僕は生き物で...」から始まったライブ。
この時、「あ、スピッツに会いに来たんだ。マサムネさんが目の前で歌ってるんだ。」と唐突に実感して少し涙が出た。案外、マサムネさんも弾きながら体動かすんだなあ...(足を伸ばす屈伸運動のようなポーズ)と地味に思った。

3.三日月ロック その3
小さな生き物、けもの道ときて、ここで三日月ロックその3。これは本当に嬉しかった。
出だしの音を聞いた瞬間、隣にいた恋人を猛烈に揺さぶりました。
私は三日月ロックその3がとても好きで、ずっと携帯のアラーム曲にしています。
(サビを聴くと「あ..起きなきゃ...」と地味に不安な気持ちになる)
最後のメロディ部分で田村さんが跳ねる。跳ねる。跳ねる。ずっと垂直にぴょんぴょん跳ねていて楽しそうだった。

MC記録1
マサムネさん「貴重なフライデーナイトをスピッツのためにありがとうございます...!」
マサムネさん「この前まではここ(NHKホール)でサブちゃんとかがね...(紅白のこと)そんなとこに俺らが立ってるっていう...(会場拍手)」(ちょっと固い挨拶が続く)「〜よろしくお願いします。...固いか。よろ!」

4.潮騒ちゃん
今回のアルバムで結構気になっていた曲。生の「ばってん もう やめたったい こげなとこから」が聴けて満足。
後(13.りありてぃ)にこの歌を歌っているときのマサムネさんの悩みを聴いて爆笑。
ステージのネオンのオブジェ(金魚、クローバー、白鳥、SPITZ、地球、サイ、人)がピカピカ光ってとても可愛らしかった。スピッツのライブは照明やセットがとても凝っていて、「ライブ」の作りが凄く良いと感じた。

5.名前をつけてやる〜6.スピカ〜7.オパビニア
名前をつけてやるがくるとは思わなかった。凄く嬉しかったけれど、会場の雰囲気を見てみるとそれほどでもないような...しかしTwitterでライブの感想を見る限り、名前をつけてやるを聴けて嬉しい!と言う感想が多かった。
からの、スピカ!!嬉しすぎました。ちなみに名前をつけてやるで一番好きなのはミーコと恋のうた。
そして私のかばんの名前もミーコ。

MC記録2
マサムネさん「あけましておめでとうございます。(会場笑)今日まで( 1/31まで)はね、言おうと思って。笑」
マサムネさん「最近、男の更年期っぽくて熱いんだよね。衣装(の袖)切っちゃった。テツヤさん「次はズボンもここら辺までね(短パンにしちゃおうよ)」
マサムネさん「次の曲はスピッツが旬だった頃の曲」会場「えー」マサムネさん「....そう反応して欲しくてね。言ってみました。」

8.ロビンソン
というわけでスピッツが旬だった頃の曲。スピッツのファン層は女性が圧倒的に多いせいか、年代層がばらばらなせいか、あまりうぉおー!とロックだぜ!という盛り上がりはなく割と静かである。
が、ロビンソンでうぉおー!とは出来ないよなとぼんやり思い、リズムに合わせ静かに体を揺らした。

 9.ランプ〜10.さらさら
今回のアルバムの中で隠れ良い曲だと個人的に思っているランプ。 静かな青いステージの中、マサムネさんにスポットが当たり、「ただ信じてたんだ無邪気に ランプの下で人は皆もっと自由で いられるものだと」と歌う演出がまさにランプの曲そのもの。
さらさらの「優しい光が僕らに射して 巧妙な罠を抜け出したんだ」の所のハモりを聴けて嬉しかった。スピッツのあのハモりって歌の中で凄く重要だよなと毎回思う。

MC記録3
スピッツ結成27年!と言うことで拍手。
マサムネさんは18歳の時に受験で初めて東京に。Googleマップスマホも無かった昔、原宿に行ってみようと何かを目印(←忘れてしまいました..)にずっと歩いて行った。と言う話。
テツヤさんから「それ危ないね 笑」と突っ込みが入る。 マサムネさん「原宿、何もねーじゃん!(道を間違えたため)ってね当時は思いました。」

11.恋は夕暮れ
この歌が聴けるとは−!と何回言ったかは分からないけれど、嬉しかったです。
「恋は昨日よりも 美しい夕暮れ」の歌と共に照明が一斉にオレンジ一色に。夕暮れの中、マサムネさんがキレイに歌い上げていました。にしても本当に照明がGOODだなあスピッツのライブは。

 12.エンドロールには早すぎる〜13.りありてぃ
エンドロールには早すぎる。やっぱ良かった。アルバムで聴いていて凄く気になっていたんだけれど、ライブで聴いてかなり良い曲だよなと改めて感じた。りありてぃではネオンのオブジェが高速で動き回り弾けてました。

 MC記録4
エンドロールには早すぎる。はディスコ調の歌やったことないので作ってみようと思って出来た曲との説明。
そこでマサムネさん「崎ちゃん!」崎山さんのドラムに合わせ、マサムネさんが「女々しくて!女々しくて!女々しくて!つらいよぉお〜〜♪」とまさかの金爆を熱唱。
マサムネさん曰く、今日の崎ちゃん今までで一番叩いてくれた。テツヤさん「今日が完成形だね。」
マサムネさん「いつもここで(ディスコっぽい曲を披露するMC)スピッツのどの歌よりも会場も俺も盛り上がっちゃう」 「クールダウンしていきましょう笑」と言いながら「渋谷資料館」に言ったときの話。
マサムネさん「昔の駅の絵とかあってね、馬車が一台止まってるだけ。他は何にもないの。」と他のメンバーに資料館をすすめつつ、マサムネさん「クールダウンしてきたでしょ?笑」
「りありてぃ」は英語っぽく「リィアリィティ」って言った方がよいのかいつも悩んでいる。「潮騒ちゃん」の「ねばだい ねばだい ねばだいです」も「ネヴァー」にするべきなのか悩み。とマサムネさん(ちなみにいつもは平仮名で歌ってるそうです。)

マサムネさん「次は売れ線を意識して書いた曲。笑」アンケートでスピッツ魂売ったなとか書かれたりした。笑という紹介で曲が始まる。

14.君が思い出になる前に〜15.Y〜16.未来コオロギ
君が思い出になる前に。も嬉しかったけど、マサムネさんのにワン、ツーという声と共に始まるYも中々嬉しかったです。今回のライブで一番驚いた曲はYだったかも。

MC記録5
マサムネさん「最近のバンドはMCが敬語らしいですね。スピッツは若くはないけど敬語です」 とMCの話。マサムネさん「ギターが沢山喋るバンドってそんなにないよね?」ここでマサムネさんから「BUMP OF CHICKENはベースの子がいっぱい喋ってた」と衝撃発言。スピッツからBUMP OF CHICKENって単語を聞くとは思わなかった。
「ドラムが喋るバンドは多い。」と言うことで崎山さんに映る視線。崎山さん「え?俺?笑」テツヤさん「崎ちゃんは(面白いから)出し惜しみしていかなきゃ。」
マサムネさん「みなさんどうですか?体調とか大丈夫ですか?」と問いかけ、大勢に話してると思うから敬語になる。この中(お客)の誰か1人と話してると思えばいいんだよな「体調、どう?腕とか足とか腰とか、首とか。あ、俺?は元気だけど....」謎のフレンドリーさを発揮。
その後どんどん熱い感じのMCになり「俺たちと旅を続けようぜ!」的な振りから次の曲へ。

17.僕はきっと旅に出る
歌とは全然関係ないですが帰りのバスの中の会話。私「スピッツって、僕は旅に出る。魔女旅に出る。って旅に出る曲多いよね。」恋人「ネズミの進化とかね」私「旅出過ぎだよね。笑」

18.野生のポルカ〜19.8823
野生のポルカからの8823で会場のテンションが爆発的にアップ。ついでに田村さんの暴走も格段にアップ!スタッフの方が忙しく動き回っていました。
マサムネさんはドラムのある場所(段差?をのぼり)ドラムとギターの最後を合わせ、勢いよくギターを振りジャンプ!するシーンが可愛かった。(他の歌でも結構やってました。)

20.エスカルゴ〜21.運命の人
最後の締めは運命の人!盛大な拍手と共にライブ本編は終了

 22.放浪カモメはどこまでも
アンコールの一曲目! スピッツメンバーがライブTシャツに着替え爽快に歌ってくれました。何となくスピッツはTシャツ(半袖)だと見ていて落ち着く。

 MC記録6
メンバー紹介。ここで田村さんの話。
田村さん「アリーナの定義って知ってる?」「武道館はアリーナなんだって」....この話...どこかでした覚えが。そう!スピッツのライブが始まる前私と恋人はまさにこの話をしていたのです。なんとタイムリーな....偶然に吃驚でした。
その後も、田村さん「お寺とかにある土俵っぽいとこもアリーナ?」マサムネさん「それ野外でしょ」田村さん「あ〜野外ね...その手があったか」田村さん「え?じゃあ野音は?」「あ、野外じゃん..(自分で突っ込む)」

もう一つ田村さんのお話。駆け出しの頃、演奏後ライブハウスの人から成績表(六角形型のグラフ)を渡され、演奏も歌も5点中2点だった。
(ちなみにこのライブハウス壁に大きな鏡がついていて、ステージの姿が見られる仕様だったそうです。歌いながら(この頃は)踊り、自分の動きをチェックするマサムネさん。踊りに体力を持って行かれ、息は切れ切れ歌も満足に歌えない状況に...だったそうです。笑)
でも何故か「将来性だけ5点だった」そうです。
田村さん「何にも褒められてないのになぜか将来性だけが5。」
マサムネさん「あれは励みになったよね~」
田村さん「あれがあったんで今のスピッツがあります!あの時の人ありがとーー!!」

との事でした。

クジさんのお話は、マサムネさんの暑いから切った半袖を見た崎山さんから「次はこの辺(肩ぐらいを指しながら)まで切ってくるよ」と耳打ちされたとの事

崎山さんのお話は、駅やデパートにあるミキサーで作るジュースが好き。野菜ジュースと果物のジュースを一個ずつ買う。との事。テツヤさんより「崎ちゃん前までプロフィール好きなモノ:肉全般だったのに最近好きなモノ:野菜全般に変わった」との事でした。

 他にもどこで話したか忘れてしまいましたが。
スピッツでまだやっていないことの話より。ライブで宙づりになって登場とかやってみたい(byマサムネさん) カレンダーの撮影で宙づりになったことはあるらしく、吊られると案外内股が痛いので鍛えてからやります!とのこと。テツヤさん「あ、宙づりって足つかまれて(逆さまに吊される)じゃないのね。」「え?やるの?武道館(次のライブ)で?」など突っ込まれていました。

23.スターゲイザー〜24.ヒバリのこころ
最後にヒバリのこころを高らかに歌い上げライブは終了。
 本当に楽しいライブでした。以上、小さな生き物ライブのレポートでした。

 

 

 

家庭の味

家庭の味は何かと聞かれ
一番最初に思い浮かぶものは
卵巾着だ。

 
湯通しした油揚げを半分に切り
中を開けると丁度、巾着みたいな見かけになる。
そこに生卵を落とし入れ
爪楊枝で口を締める。
あとは甘醤油でクツクツ煮込むだけ。
 
この料理は母の母、
祖母から受け継いできたもので、
私はこの料理が大好きだ。

私だけじゃない。私の姉妹や、
父や、祖父や、姉の恋人も私の恋人も大好きな料理だ。
卵アレルギーの人以外は絶対好きになる
自信があるくらい万人受けする料理。
 
そんな愛着のある卵巾着は
いつしか母の味を離れ
アレンジを加えた私の卵巾着になっていった。
 
そもそも母はとても大雑把なので
味は安定しないし、レシピも分量もわからないので
自分流になるのは当たり前の話ではあるけれど。
 
私の卵巾着は、卵と挽肉の2種の巾着。
これは恋人に出す時、流石に卵だけじゃなあ…と考え、
思いつきで入れてからずっとこの形に。
 
ちなみに姉は卵だけの巾着で、
一緒に大根を煮込むそうだ。何と無く姉らしいなと思った。
 
私の家には伝統はなければ、
家族で一緒に何かすることも殆どないけれど、
この卵巾着があれば何と無くそれでいいかなとたまに思う。
 
 
 
 

定食屋と猫

私がよく行く飲み屋の向かいに、老夫婦が切り盛りする定食屋があった。

定食屋の入り口には、小さなお客がよくくつろいでいた。
白と黒のぶち猫である。
このぶち猫は、多くの人に可愛がられていた。

定食屋のおばあちゃんや、風俗店のキャッチのお姉さん、通りすがる人…みんなぶち猫を撫でていった。


定食屋の横にあるコンビニで、餌をもらったり、冬の寒い日には、定食屋の排気口の前で丸くなるのが印象的だった。

居酒屋に入る前に、ぶち猫の背中をひと撫でするのが私の日課だった。
おばあちゃんはいつも、「こんなに可愛がられて、この子は幸せだねえ。」
と、目を細め嬉しそうにしていた。

ぶち猫は常に定食屋の前に座っているので、定食屋の猫でありおばあちゃんの猫みたいなものだった。祖母と孫のような関係だったんだろう。

猫を見ながら、酒を飲み、帰りがけにもう一度ひと撫でして別れた。そんな生活を続けていた。猫はいつの間にか、定食屋に来なくなった。


死んでしまったのか、どこか別の場所にいるのか、分からない。
そうこうしているうちに、定食屋も閉店してしまった。


シャッターの降りた入り口を見るたび、猫とおばあちゃんを思い出す。
一度だけあの定食屋で食べた、甘い卵焼きと懐かしい味のマカロニサラダ。
年季の入ったレジを打つおばあちゃんの手と、排気口で丸くなる猫の背中を
私はいつも思い出す。

夏の終わり

私は森山直太朗の「夏の終わり」という曲がとても好きだ。

昨晩、何故そんなに好きなの?と聞かれたので何故そんなに好きなのか?少し考えて見た。


私の夏を思い返すと、いつも大抵涼しかった。山の木々の下、少し薄暗い団地の一室、バスルームの影、涼しい影の中からいつも光をじっと見ていた。

夏は光と影がくっきりと分かれて、影の中に居ると凄く落ち着いた。
そこから
光を眺めるのが好きだった。
裏口から漏れた光、田んぼの水の反射光、山の木漏れ日が弾んだように光っていた。

影の中に居ると、生き物では無いモノと同化し、光を浴びたモノが皆生き物に見えた。

それを一番体感出来るのは山だ。私と自然しか居無いのだから否が応でも色々見えてくる。

私の夏の根本は、夏の山の影だった。
夏の終わりは静かな山の緑色の影と、その足元に流れる冷たい水を、私の夏を、夏の影を思い出させてくれる。

自転車と蕎麦屋

今日は一時間ぐらい散歩をした。
自転車奪還の使命を抱えながら。

先週、運悪く自転車回収車に
自転車を持って行かれてしまった。
適当においた私も悪いが
たまに使った結果がこれである。
運が無かったとしか言えない。

本当はバスで行く予定だったのだが
あんまりにもバスが来ないので
散歩がてら歩く事に決めたのだ。

散歩途中様々な面白おかしい
街の一角を垣間見た。

癒しのBARと看板を掲げ
窓には怪しげな柄のカーテンが
垂れ下がる店。

真昼間からカラオケスナックに
入って行くおじさん。

やたらとアピールしてある床屋。
事故ったのかコンビニの駐車場で
中々の傷を手当する男の子。

それぞれがそれぞれの
日曜日を過ごしてる。
私もそのうちの1人だ。
それが何だか楽しい。

自転車置き場のおじさんは
吃驚するぐらい優しかった。

自転車収集処に行くまでに
お昼を食べる場所も探していた。
出汁も蕎麦も自家製という
言葉に惹かれ、街の蕎麦屋に入った。

木製の椅子、お座敷、振り子時計に
手書きの張り紙、当たりの店だ。

張り紙には「喫煙は気配り、目配り
心配り」と書かれていた。
自筆だろうか。

待つ事数分、笑顔のおばちゃんが
天ぷら蕎麦を持ってきてくれた。
美味しい。くどく無い甘みの汁。
さっくりしたナスの天ぷら。
海老は味がぎゅっと詰まってる。

きっとバスで来てたら
気付かなかった。
こんなに美味しい蕎麦屋がある事も
可笑しなBARがあることも
蕎麦屋を出て、
梅の花が咲いていた事も

小さなブラウン管のTVが
畑に捨てられてあった事も

ひと気の無い寂れた独特の
雰囲気を持つマンションで
写真を撮る事も無かった。

今日はとっても楽しかった。
だから散歩が好きなんだ。