にけニッキ

ねこの14日間

夏の終わり

私は森山直太朗の「夏の終わり」という曲がとても好きだ。

昨晩、何故そんなに好きなの?と聞かれたので何故そんなに好きなのか?少し考えて見た。


私の夏を思い返すと、いつも大抵涼しかった。山の木々の下、少し薄暗い団地の一室、バスルームの影、涼しい影の中からいつも光をじっと見ていた。

夏は光と影がくっきりと分かれて、影の中に居ると凄く落ち着いた。
そこから
光を眺めるのが好きだった。
裏口から漏れた光、田んぼの水の反射光、山の木漏れ日が弾んだように光っていた。

影の中に居ると、生き物では無いモノと同化し、光を浴びたモノが皆生き物に見えた。

それを一番体感出来るのは山だ。私と自然しか居無いのだから否が応でも色々見えてくる。

私の夏の根本は、夏の山の影だった。
夏の終わりは静かな山の緑色の影と、その足元に流れる冷たい水を、私の夏を、夏の影を思い出させてくれる。